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STORY_自然と共生する海のまち・三原
955万人(2021年時点)がフォローするフランスのラグジュアリーブランド「Chloé(クロエ)」の公式Instagramに、なんと初めて紹介された日本の写真は、三原市の“タコ”でした。
世界のラグジュアリーブランドが注目した「タコ壺漁」とサステナブルな海づくり
撮影されたのは、2021年6月中旬。
瀬戸内の静かな海でじっと岩に張りつく
タコの姿が、芸術的な一枚として世界に
発信されました✨
❤︎三原のたこが美味しい理由
三原のタコが棲息している海域は流れが速く、流されないようにしっかり岩に張り付いているため、身が締まり、足も太く、歯応えのあるおいしいタコが育つのです。
❤︎伝統のタコ壺漁
歌舞伎や能の世界などでは聞くことがありますが、三原の漁場は江戸時代から続く世襲制が今でも続いています。山だて(木や山、建物など、海岸にある物を目標物として利用し、海面上で位置を正確に測定する方法)で、仕掛けの位置を把握して量をされています。
🌊 なぜ、三原の海が選ばれたのか?
その理由は、Chloéのチームがリサーチする中で出会った、三原市が長年取り組んできた「築磯(つきいそ)事業」にあるそうです。
この取り組みは1987年から続く、自然石を海中に投入してタコや海の生き物たちが暮らしやすい“棲み処”をつくるプロジェクトです。
海底に人工的な構造物ではなく“自然の石”を使うことで、海の生態系に負荷をかけず、生物多様性を守りながらタコ漁を続けるという、まさに「自然と共に生きる」三原の漁師たちの知恵と工夫が詰まっています。
🐙 受け継がれる伝統と未来への配慮
三原では、江戸時代から続く世襲制のタコ壺漁が今もなお息づいています。山や建物を目印にして海上で正確な位置を測る「山だて」という技術も活用し、漁場を壊さないよう大切に守りながら、必要な分だけを丁寧に獲る。
その姿はまさに、過剰な消費ではなく、共生と循環を大切にする持続可能な暮らしそのものです。